P - Please D - Don’t C- Change A - Anything

いつでも今日が、いちばん辛い日。

空アポとは

ソルジャー営業マンこと私です、ども。

 

前日のうちに、共有されているOutlookの予定表に翌日の午前にアポの予定をぶち込み、後輩を使ってホワイトボードに「直行12時戻り」と書かせて、カフェに入り浸った午前。

 

そう、アポに行った体でサボりに行く事象。所謂、「空アポ(からあぽ)」だ。

 

上司の目を盗み、更には同僚にも悟られないようにすることが空アポを入れる際のマスト条件なのだが、ここをうまくやれるかどうかは個人の力量にかかっている。
つい先日、数字を上げれていない同僚の空アポが発見され、怒号が飛んでいたのは記憶に新しい。その同僚はその分の交通費を申請していないのにも関わらず、「このクソ横領マン」やら「堕落仕切った人間、ダラケスト()」等の言葉を筆頭にボロクソに言われていた。そんな彼は今でも窓際族としてしっかり仕事をしている。

 

そんな同僚を横目に、うまくやれば息抜きになること必至であるのと、この背徳感にも近いバれるかバレないかのドキドキがたまらなくて、どうしても止められないのは営業マンの性だと俺は断言する。空アポ中には常に興奮している状態なので、少しブスでも全然イケる気になるくらいには世の女性が可愛く見えるし、少子高齢化が謳われている昨今では、奨励すべきwin-winとしか言いようがない。

そう、空アポは麻薬、麻薬なのだ。俺の中のリトル飛鳥が「空アポは麻薬さ」と語りかけてくるのが言葉ではなく、心で理解できる。

 

クソみたいな飲み会ではなく、この覚悟ある行動を共にしている猛者達だけで飲み会をしたい。飲み会で自分が如何にして空アポを獲得しているかの軌跡を皆で語り合うことが目的だ。どんな想いが、空アポへと駆り立てるのか、そんなきっかけとなる出来事をも語り遭い、そしてフィーリングがあった男女が晴れてカップル成立だ。国策レベルの企画である。

でもまぁっ、可愛い子がいなかったら空アポをしている人間を洗いざらい炙り出せることとなるんで、それはもうエドワード・スノーデン氏の如く上司へ告発し、俺は自身の点数稼ぎと保身に走るつもりなんだけどね。

 

こんな俺を雇ってくれる素敵な経営者様、いらっしゃいませんか。